タバコ

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 2003年10月2日(木)午後2時、30年近く吸っていたタバコをやめました。

 禁煙するつもりなど毛頭なかったのですが、たまたま2日の夕方、3時間ほど喫煙していないことに気づき、どれだけ我慢できるか試した結果でした。
 したがって「2日から現在まで1本も吸っていない。」という方が正確かも・・・。

 何故こんなことを思いついたのか自分でも不思議ですが、1つには喫煙の不自由さもあったのかもしれません。路上禁煙の千代田区や杉並区、喫煙場所限定の港区 等。
 先日驚いたのはライブハウスで「本日のライブは禁煙です」の張り紙を見たことです。最もタバコの煙が似合う場所まで禁煙になるとは思いませんでした。当然休憩時間には外にある灰皿に人だかりができます。こんな時の喫煙者集団はちょっと惨め。
 また他人のタバコマナーのだらしなさには、辟易していて憤りさえ感じていたのも事実でした。何故かテレビで見かけるタレントの喫煙も嫌な感じを持つようになっていました。つまり自分が吸う吸わないというより、喫煙という行為に嫌悪を感じていたのかもしれません。 

 さて、その10月2日夜、たまたま知人の個展オープニングがありました。
 当然お酒を飲みます。そして、お酒を飲むと喫煙への誘惑は絶ちがたいため、禁煙もこれまでとタカをくくっていたら、誰も喫煙しないではありませんか。「ついでに喫わないでいようかな」と誰にも言わず密かな禁煙を続けてみました。
 結局はこの「内緒禁煙」が功を奏したようで、家族を含めて私の回りにいる誰もが禁煙に気づくことなく3日ほど過ぎました。
 3日目は世に言う禁断症状。「我慢、我慢」と言い聞かせることが多くなり、ニコレットを買ってみましたが、これはいい!
 ニコレットはニコチンの中毒症状を抑えるのではなく、ニコチンをガムによって取り込むので禁断的な症状からは解放されるようです。しかも、それほど魅力的な味ではない(不味い)ので癖にもならないのでしょう(多分)。結局こちらも1週間ほどでやめて、特に苦しむこともなくニコチンから解放。

 それから1ヶ月と少し。
さて、何が変わったか・・・・・。

 まず、お腹がすく。
空腹を感じ、食事は美味しいのでしっかり食べる。その結果1ヶ月半で2キロ近く体重が増えました。

次に深夜の時間が変化しました。
 制作が終わり、11時頃からお酒を飲みながらタバコを友にぼんやりと過ごしていた一人の時間。家族も寝静まった中で、あれこれ止めどなく考えたりしていた静かなこの時間が一番好きで大切な時間でした。
 そんな貴重な時間と雰囲気がなくなって・・・ちょっと正直・・・つまらない。

好きなお香をたいてもみるのですが・・・・・違うんだなあ。

 そのうち、飽きてしまい最近は深酒することもなく早く寝るようになりました。

 知人は健康にいいとか何とか言ってくれていましたが、最近では、あまりにあっけなく禁煙したので「もともとタバコ、合わなかったんじゃない?」と訳の分からない感想が聞こえてきます。

ま、やめたことはやめたことで仕方ないけれど、何だか喜びも満足感もない禁煙体験でした・・・。
(2003.11.18)